毎年プロ野球のシーズンが終了すると選手や球団フロントの人事に関してよく使われる退任、退団、戦力外通告、自由契約という言葉について解説します。
退任、退団、辞任の違い
退任、退団は球団の監督やコーチで使われます。
「退団」はチーム・球団を去る・退くという意味で、退任は選手に使わず球団のフロントや監督・コーチが辞めた場合に使われます。
退任は契約した任期を全うして辞める場合は退任、そして任期途中で退団する場合は辞任となります。
また「勇退」とは、任期中 良い成績を残した人、高齢になるまで長年に渡って活躍した人など、周りの関係者から引退が惜しまれている人に対して言われる言葉です。
自由契約と戦力外通告の違い
戦力外通告とは球団から選手へ「来年あなたと球団は契約しません」と通告されることで、選手としてその球団で来年プレーできないことになります。
通告を受けた選手は、来年、選手としてプレー(現役続行)するのか?若しくは引退するのか?を考えなければならず、時間も必要ですので球団は選手に早ければシーズン終了前から順次通告していきます。
球団としては11月末までにNPBに来年度の契約予定選手一覧(契約保留者名簿)を提出しますので、その名簿に記載された選手は他球団と交渉することはできません。
この名簿に漏れた戦力外通告の選手が正式に自由契約選手となり、12月から他球団と交渉ができるようになります。
戦力外通告を受けても11月末までは球団に属する選手ですので他球団との交渉や契約は出来ず、可能になるのは12月からになります。
そして現役続行を望まず引退する場合は任意引退選手となります。
ただ自由契約になっても、育成契約をすることがあります。
この育成契約とは、まだまだ現役でプレーできる見込みのある選手や実力のある選手が、ケガや手術で来年選手としては活躍できない場合に、球団とその選手間で結ぶ契約のことです。